2010年代には少なくなってきた、欧州長距離夜行列車を再現するために必要な車両を製作しました。
BC WLABmee (62 21 70-90 243-2)
現在は廃止されてしまいましたが、ポーランド首都ワルシャワからオランダ首都アムステルダムまで運転されていたEuroNight 446/447 "Jan Kiepura"には、ロシア首都モスクワおよびベラルーシ首都ミンスクからはるばるやってくるロシア国鉄(RZD)およびベラルーシ国鉄(BC)の寝台車も連結されていました。さらに、道中のドイツ国内では
- チェコ首都プラハからの City Night Line 456/457 "Kopernikus/Phoenix"
- デンマーク首都コペンハーゲンからの City Night Line 40447/40473 "Borealis"
という2本も併結し、三階建ての長編成となってアムステルダムまで走っていました。(2012年頃の編成) → 編成参考 : YouTube - "EN 446 Jan Kiepura"
LS Modelsから発売されている各種製品を組み合わせることで、この編成を再現しやすくなってきましたが、さらに不足しているポーランド国鉄の簡易寝台車 "B8mnopuvz" と寝台車 "WLAB10mnouz" 、およびベラルーシ国鉄の新型寝台車 "WLABmee" を製作し、晴れてフル編成を再現できるようになりました。
ベラルーシ国鉄の新型寝台車は、ポーランド国鉄の寝台車と基本設計が共通になっており、一部の窓配置や部品が異なる程度でほぼ同一形状となっています。
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Base: 3D Printed Material(Roof, Chassis, Bogie) + Photo-etched brass plate(side)
Painting: Self-mixed acrylic color(GSI-Creos Mr.Color, Gaianotes Color, Greenmax Railroad Color, etc)
Inscriptions: Self-made decal (Printed by Alps MD-5500 Printer)
前記事のポーランド食堂車と同様、3Dプリントによるフレームと側面エッチング板の組み合わせです。塗装は自前調色塗料によって行いました。
2017年国際鉄道模型コンベンションにて、CNL456 "Kopernikus" + EN446 "Jan Kiepura" + CNL40473 "Borealis" のフル編成走行展示が実現しました。
オランダ機関車が牽引し、客車の国籍はドイツ・スイス(CityNightLine所属分)・チェコ・ポーランド・ロシア・ベラルーシという多国籍列車です。