DSair2 to JMRI アダプタ「DStoJMRI」

DStoJMRIは、DesktopStationからリリースされている「DSair2」(FlashAirではなくUSBで接続したもの)を、海外を中心的に普及しているDCC制御システム「JMRI」で使えるようにするアダプタ ソフトウェアです。

はじめに

DSair2は、JMRIでは直接サポートされていません。

そこで、DStoJMRIでは、JMRIがサポートしているプロトコルのひとつである「Easy DCC」のパケットを解釈するサーバーとして動作し、送受信されるパケットをDSair2用のものと相互変換します。

JMRIで動作することで、JMRIの持つ多彩な列車制御機能やレイアウト作成機能を利用することができるほか、WiThrottleを起動することで、DSair2本来のFlashAir経由以外に、WiThrottle対応アプリによるスマートフォン操作を行うこともできるようになります。

使い方

DSair2の設定

DSair2をUSBポート経由でコンピュータに接続し、公式ソフトウェア(DesktopStation)で操作ができるようになっていることを確認してください。

確認終了後、公式ソフトウェアは終了させておきます。

DStoJMRIの起動

DStoJMRIはコマンドライン プログラムです。Windowsのコマンド プロンプトやPowerShellなど(コンソール)から起動してください。

> DStoJMRI [COM port] [TCP port]

[COM port]は必須パラメータで、DSair2をUSBシリアル接続しているCOMポート名を指定します。「COM3」や「COM4」などの文字列です。

[TCP port]は省略可能パラメータで、JMRIから接続する際に用いるネットワークポート番号です。省略時はデフォルト値の11009が使われます。

実行例

> DStoJMRI COM4

起動後、コンソールに「TCP server started」というメッセージが表示されたら準備完了です。ここまでの作業(DStoJMRIの起動)は、JMRI本体(PanelPro)を起動する前に毎回必ず行う必要があります。

通信のセキュリティについて

使用するネットワークポートは、ファイアウォール等で防護しておき、外部から不用意に接続されないように注意してください。Windows 10標準のWindows Firewallを使用していれば、通信許可をしていないポートへの外部からの接続はすべて防護されます。

DStoJMRIの初回起動時、Windows Firewallへの通信許可の問い合わせが行われますが、DStoJMRIとJMRIを同じ環境で動かす場合は、特に許可登録を行わなくても大丈夫です。

JMRIの設定

続いてJMRI(PanelPro)を起動し、Preferences - Connectionsを以下のように設定します。

System manufacturer
Easy DCC
System connection
EastDCC via Network
IP Address/Host Name
localhost
TCP/UDP Port
11009 ※DStoJMRIの起動時に指定したポート番号

あとはJMRIを再起動します。次からは接続設定の変更は必要ありません。以降JMRIからDSair2の利用が可能となります。

ここでは、DStoJMRIとJMRIを同じ環境で起動する前提で説明していますが、TCP/IPを使用していますので、DStoJMRIとJMRIを別々の環境で動作させ、ネットワーク経由で接続することもできます。

動作確認

動作中、コンソールには送受信するパケットの内容が出力されます。[E Recv]はJMRIからのEasy DCCパケットの受信、[E Send]はJMRIへのEasy DCCパケットの送信、[D Recv]はDSair2からのパケットの受信、[D Send]はDSair2へのパケットの送信を示します。

終了

プログラムの終了は、Ctrl+Cを入力、またはコンソール ウィンドウを閉じることで行います。

現在対応している機能

DStoJMRIは開発途中で、現在のところJMRIでの以下の操作のみサポートされています。

DSair2のほか、USB接続をサポートしているDesktopStationコマンドステーション(DSair、DSshield、DSmainなど)でも動作するかもしれませんが、検証は行っていません。

使用許諾、免責事項

DStoJMRIをダウンロード・使用する場合は、以下の事項に同意したものとします。

  1. 本ソフトウェアは無保証・ノンサポートでの配布となります。不具合対応、機能強化などのご要望はTwitterで受けていますが、必ず応えられるとは限りませんのでご了承ください。
  2. 本ソフトウェアのうち、第三者からライセンスを取得して組み込まれている機能以外の一切の著作権は、作者の橋本孔明が所持します。
  3. 著作権法で認められる「引用」の度合いを超えた、ソフトウェア及び周辺書類の無断転載を禁止します。
  4. 本ソフトウェアは無料にて利用することができます。他者に対して本ソフトウェアを紹介・配布等するにあたって、対価(作業に必要な実費を除く)を要求してはなりません(作者の許可の下、本ソフトウェアが収録され販売される書籍・雑誌等の製品を除く)。
  5. ソフトウェアの再配布・転載は基本的に認めておりません。特段の理由がある場合にはお問い合わせください。
  6. 本ソフトウェアを使用することによって何らかの不具合や係争・紛争等が発生しても、作者及び関係者は一切その責を負わないものとします。各自の責任においてご利用下さい。
  7. 本ソフトウェアを、誤動作によって人命等に重大な影響を与えるような重要システム上で運用しないでください。

ダウンロード

任意の場所にzipファイルを展開して使用してください。

アンインストールする場合はファイルを削除するだけで完了します。Windowsのレジストリなど、外部へのデータ保存は行っていません。

奥付

製作・著作

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