209系3100番台(3102編成)

RM MODELS

ネコパブリッシング刊「RM MODELS」168(2009年8月)号 掲載作品

実物情報

2006年ダイヤ改正において、りんかい線列車の全10両化・全編成埼京線直通対応が行われることとなった。この際、既存の6両編成への中間車増備ではなく、新造T車を含めた組み替えを行うこととなり、先頭車4両と動力車ユニット1組が余剰となった。編成数の不足については埼京線側の205系を増備してまかなうこととしたため、八高・川越線向けの転配が予定されていた205系をこちらに回す必要が生じた。

このような状況のため、70-000系の余剰6両を東京臨海高速鉄道からJR東日本へ譲渡し、新造のモハユニットと組み合わせて4連2本を組成。八高・川越線向けに整備することとなった。

製作記事

こちらで紹介するのは、全車両が東京臨海高速鉄道からの譲渡車で構成される、ハエ72(3102)編成。中間車が新造となるハエ71(3101)編成については別記事を参照。

マイクロエースの東京臨海高速鉄道70-000系基本セットの4両を利用し、初期型先頭車と後期型中間車による4連を組成。これを塗装変更して製作する。余剰となる初期型中間車2両については、別のセットと組み合わせ、70-000系のZ01あるいはZ02編成(初期型ユニットを2つ組み込み)の再現に利用した。

車体はIPAによる塗装剥がしを行い、ダルフィニッシュ部分には調色した銀色(Mr.Color銀+Mr.Colorスーパーシルバー+ガイアカラースターブライトシルバー)、ヘアライン仕上げ部分にはMr.Colorスーパーステンレスを吹き付け。また前面は白と黒で塗り分ける。

屋根上にラジオアンテナ(KATOのE231系用)を追設し、別途製作した帯ステッカーを貼り付け、ドアスイッチにはジオマトリックス製のインレタを利用して仕上げている。

作品写真

実物写真


▲外装変更によりすっかり印象を変えた209系3100番台。行き先表示はLED化されたが、東臨車と異なり運行番号表示はマグサイン式のまま残されている。


▲東臨時代ドア上までかかっていた帯は除去。JRマークは3000番台より低い位置に貼り付けられた。ドアスイッチ本体は3000番台と同一形状だが、ステンレスプレート上に取り付けられており、3000番台のものより目立っている。他のJR車では見られない、70-000系初期型特有のドア窓形状が目立つ。

奥付

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