久々の1日2回更新です。
223系5500番台は前頭部の銀色塗装が完了しました。
Mr.Colorスーパーメタリックのスーパーアイアンを使用してみましたが、KATO製品の銀色と比べると光沢が強いので、車体側といささかアンバランスになってしまった気もします。
発売されたばかりのガイアノーツ・鉄道模型カラー(ライトステンレスシルバー・ダークステンレスシルバー)を早速試しています。詳細は今月号のRM MODELS誌に掲載されているので、概要はそちらも参照してみてください(余談ながら今月号の秩父特集記事では拙作も掲載されています)。
写真左側はライトステンレスシルバー、右側がダークステンレスシルバーで、上側が光沢の「黒」、下側が艶消しの「ねずみ色1号」を下塗りした上での塗装としています。
ねずみ色1号はたまたま発掘した10年以上前の製品を使用したため、ざらざらした仕上がりになってしまっています。写真でもホコリのようなものが目立っていますが、あくまで下塗りのせいですので、ステンレス塗料自体には問題はありません。
銀塗料の宿命として写真だけではイメージが全く説明できませんので、こればかりは実際にいろいろ試されることをお勧めします。
「メタリックマスター」の使用方法ですが、塗料をだいたい3~4倍とかなり薄めに溶き、弱めのエア圧で吹き出しも絞り、ブラシを通常より遠めにして少しずつ吹き重ねるといった特殊な塗装を行います。隠蔽力・食いつきともに弱まるはずなので、あらかじめ食いつきのよい無彩色(黒・灰・白)を下塗りしておくことが必要と思います。
このような塗装はずいぶんと面倒に感じられますが、実際にやってみると研究意欲が出てきて意外と楽しめます。
この塗装方法ですと下地の状態がかなり浮き出ますので、輝きを出すためには下地が光沢になっていることが重要ですが、Nゲージなら半光沢程度に押さえた方が無難かもしれません。
色合いについても、黒の上に塗ったものは暗めに、灰色・白の上に塗ったものは明るめに出ますので、表現したい質感に合わせて明度を変えた下塗りを行い、下塗りが光沢でない場合はさらにクリアを塗り重ねておく、といった工夫も必要でしょう。
黒を下地にすると非常に重量感のある銀色が出ますが、Nゲージでやると逆に重すぎて違和感があるような気がします。
それともう1点発見した注意事項ですが、クレオスのスーパーメタリックシリーズのうち、「クロームシルバー」を「メタリックマスター」で薄めてみたところ、粒子が液中で固着して変質し、塗料が完全にダメになってしまいました。専用薄め液が付属している「メッキシルバー」も同様ではないかと思います。
塗料皿上で少量ずつ試したので塗料本体は無事でしたが、このようなケースもありますので、未知の組み合わせ(塗料がガイアノーツ以外)の場合は必ず少量で実験する必要がありそうです。
ちなみに、それ以外のスーパーメタリックシリーズ銀色(スーパーファインシルバー・スーパーアイアン・スーパーチタン・スーパーステンレス)については「メタリックマスター」を問題なく利用できています。
本来はさらにマイナー系・海外系(アルクラッド、フィニッシャーズなど)も実験するべきところですが、ステンレス車メインの当方としては値段・入手性・膜面強度などの問題から主力として採用するのは避けたいと考えているため、機会があれば‥‥という感じです。
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