大崎開業・りんかい線直通を控え、対応改造が進む埼京線の過渡期の模様。
写真はいずれも新宿駅での撮影。一部はクリックで拡大。
6扉車の組み込みが引き続き進められているほか、方向幕のLED化が進行中である。
LED化については、先行して改造されていた表示内容固定の編成から、路線名と交互表示の内容に徐々に更新されつつあり、固定内容の編成については現状でしか見られない過渡的なものとなっている。
埼京線初の6扉車組み込み編成となったハエ8編成。なおKATOから発売されている埼京線編成はこの編成である。
この編成にはサハ204-902が連結されている。900番台車には2カ所の扉を締め切る機能がついていてその表示灯があったが、現在では埋められている。この写真は他であまり見かけない該当部分のアップである。
扉上の6doors表記。
埼京線用サハ204のうち、サハ204-902を除く全車に取り付けられている側面方向幕。側面窓を一部埋めて取り付けられている。かなり簡易的な工法のようだ。
なお、この大宮行の表示は今後消滅するであろう固定内容表示である。ローマ字が大文字なのがポイント。
まだLEDに交換されていない従来の幕式のほか、最終形態となる前の過渡的な「固定内容表示」LED方向幕が存在している。
従来の幕式。恵比寿行きは12月で消滅する見込みである。
LEDで表示内容が固定されている過渡期のもの。ローマ字が大文字なのが最終形態と異なっている。
LEDの表示内容を見比べると、6扉車と4扉車ではパネルのドット数や表示が微妙に異なっていることがわかる。
こちらが最終形態となる交互表示内容。ローマ字が小文字となっている。
制御器はE231系と共通のものを使用しているという情報もあり、表示切り替えタイミングやフォントなどもE231系と同様である可能性が高い。
また目撃情報によると、路線名については、りんかい線直通の場合は「りんかい線直通」、りんかい線内で埼京線方面へ走る場合は「埼京線直通」と表示されるようになっているようである。
LED表示になった編成のうち、一部のサハ205については、LEDに換装されていない。これは今後6扉車を組み込みサハを捻出するためと考えられる。
しかしながら幕についてもしっかり新幕が用意され、路線名が入るようになった。また、国鉄書体の幕式でローマ字が小文字になっているのは珍しいのではないだろうか。
交互表示となったハエ25編成の、こちらは前面幕。少々見辛いかもしれない。
前面種別幕の「埼京線」表示が廃止されている。
昨日あたり、山手区から新たに転属したハエ31編成が運用を開始したらしい。こちらはかなり前に山手区から転属したハエ30編成。ハエ29編成と共に活躍している。
ハエ29はサハ205を含めて側面LED幕化された(6扉車が組み込まれないであろうことを示す)が、こちらは幕のまま残っている。
山手区時代の名残であり、山手区では消滅してしまった、マグサイン式運行番号表示器が残っている貴重な編成である。今後どうなるか。
りんかい線直通をアピールする垂れ幕。発車案内の恵比寿行きと相まって過渡期を感じさせる。