MicroACEから発売された213系のレビュー。
感心したのは、今までの製品のほとんどが抱えていた
という2点が改善されたことである。なお動力車については残念ながらいまだに少々車高が高い。
ただし、台車固定ネジ等についてある程度の調整は必要かもしれない。
KATOの211系などと比較した写真を撮ってみた。際だたせるためにフラッシュを焚いているため塗装やモールドが見にくい点はご容赦頂きたい。
これは中間部と先頭部のそれぞれを並べてみたところだが、御覧のように車高についてはほぼ遜色なく、問題ない。むしろ213系のほうが僅かに低いくらいである。
なお、TOMIX製品は手持ちがないため残念ながら比較できていない。
これはクモハとクロを並べてみたところ。こちらについても問題はない。
動力付きクモハとクハを並べてみたところ。残念ながら動力車だけいまだに車高が高い。動力ユニットは従来製品から改良等は行われていないようだ。ただし、小加工することで車高を下げることは可能である。
従来製品の多くが、ライトユニットそのものとの干渉やライトユニットの集電バネとの干渉で先頭部分だけ少し浮いてしまう問題を抱えていたが、今回、ライトユニットの方式が変更され、この問題がほぼ解消されている。
御覧のように、ライトユニット基板が床下側に実装されるようになった。干渉部分がほとんど無いため車体も浮かなくなっている。
車体側の開口部は大きめに取られているので、LED化なども容易に行えそうな印象である。
ひどく印象を破壊しているということは無いように思われる。一般車の方は、ライト周り、貫通扉窓が僅かに大きい点、方向幕が少し横長過ぎな点、くらいであろうか。
クロの方は自分が実車の印象を捉え切れていないのでノーコメントとしておく。
なお前面パーツは車体と別体となっており取り外せるが、将来東海バージョンを出すとかいうことでなければ取り外せる意味はあまり無いような気もする。気に入らない場合に他社の前面パーツに交換しやすい‥‥と考えることもできよう。
正面のJRマークはガラスの上に印刷されており、しかも位置がズレている。剥がしてガラスの内側に付け直したいところだ。
ライトユニットによって前面内部はグレーで埋め尽くされているが、私はどの会社の製品についても車内は気にしないことにしている。
カプラーについても当方はTN交換が前提なのでマイナスポイントとはならない。
KATO製品と並べて撮影してみた。
塗装やモールドなどの比較。裾部と幕板部が少々ギラついている。ダルフィニッシュ部分の質感はKATO製品とほぼ変わらないようだ。できればこのあたりはKATOやTOMIXの標準塗装に近い印象にしてもらいたいものだった。
乗務員扉やドア縁へのステンレス質感のホットスタンプは行われていない。その点ではTOMIX製品に近いかもしれない。
ドア窓はKATO製品に比べて少々横方向に長く、縁が角張っている印象。両者の中間くらいが一番実車に近いような気がするのだが‥‥。トレジャータウンのドアパーツに全車交換する猛者は現れるだろうか?
トレーラー車、クモハ213-1の側面。
側面窓は横方向に少々短い気がする。
動力車、クモハ213-7の側面。実車通り、JRマークが非標準の位置に印刷されている。そのため転用の汎用性は低くなってしまった。
屋根板は車体と一体整形である。このため容易には東海バージョンを製作できないかもしれない。
211系との大きな違いであるヒューズ箱の存在については、きちんと再現されている。ヒューズ箱や避雷器をKATOのパーツに交換してやると印象が良くなりそうだ。
パンタグラフも改良されたようで、他社パーツに交換しなくても良さそうな雰囲気であるが、あいかわらず繊細で壊れやすいので注意。