KATOから発売された211系3000番台を、以前発売された0番台との相違点を中心に見てみる。
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0番台と3000番台の実物での違いの再現(車種;半自動ドア印刷など)などは除いて、主に次のような点が変更点として発表されていた。
3000番台と0番台5連のパーツを組み替えることで、1000番台と2000番台が作れないかと目論んでいたので、改良されたパーツの互換性を中心に分解して調べてみた。
前面の比較(左が0番台、右がクハ210-3000とクモハ211-3000)。
クモハの幌は取り外しができない。前面型もクモハ専用となっている。
先頭部床板、上が3000番台。
157系など、ボディマウントにしたせいで台車が後ろにずれていたのが問題視されていたが、こちらは逆に前に寄っているようだ。
ライトOn/Offスイッチも台車の後ろに見て取れる。
言うまでもなく、ロングシートなのが3000番台。ご覧のようにかなり型が変わっているので、椅子パーツのみ入れ替えといったことはできない。とはいえ、切り継ぎをしても大した工作量ではないだろう。
種別幕点灯化のためプリズムが入るので、大きな切り欠きが設けられた。また、これの関係で凹凸が出ており、前面パーツも少し型が変わっている。そのまま入れ替えると凹凸が干渉して収まらないようなので、適宜削るなどの加工が必要になりそう。
0番台を種別幕点灯化させようと思う場合はこれを参考に同程度の切り欠きを設ける必要があるだろう。
上が3000番台。ライトユニット大型化にともない、切り欠き領域が増えた。
中間車の型は特に変更されていないようで、ロングシートになっているだけである。
ちなみにこのロングシート、西武101系と共通パーツなのは割と有名か(以前ホビーセンターカトー限定品で発売された3000番台は西武の椅子を流用したものだった)。
上記のように、ライトユニット周りを中心にいろいろ型が変わっており、すんなりとパーツ交換で1000番台&2000番台を作るということはできないようだ。
0番台クハに3000番台クハの下回りをそのまま入れてみたところ、前面種別幕のプリズムを抜き取り、そこを遮光テープで光漏れ防止したものをそのまま組み込むことができた。ということで3000番台クハの床下ASSYを購入して小加工すれば2000番台を作ることはできそうだ(種別幕が点灯しなくてもいいのであれば)。
0番台・2000番台を種別幕点灯化させようとするのであれば、車体に種別幕プリズムの逃げの欠き取りを設けたり、前面パーツの干渉部分を削るなどいろいろ加工が必要になりそうである。
車体の印刷を弄る気があるのなら、クハのドアスイッチや表記類を消してしまったほうが手っ取り早いだろう。
「高シマ」の表記がにじんでいる。合計で5セット25両購入したのだが、どうも個体不良ではなく全体的にこんな感じのようだ。
この写真のみ拡大画像無し(これがデジカメ撮影原寸)。
スカート。以前よりは良い形になったのではないだろうか。