初の自家発注エッチングキットを用いた作品。
ネコパブリッシング刊「RM MODELS」249(2016年5月)号 掲載作品
1979年から駿豆線の車輌大型化や老朽取り替えとして登場した3000系だが、5本目となる3009FからJR211系に準じたステンレス車体となり、外観が大きく異なる車輌となった。
さらに6本目となる3011Fは、その前に登場した7000系の仕様を一部受け継ぎ、パンタグラフや側面表示器・スカートなどに差異が見られる。
前面はGREENMAXの103系改造パーツセットに含まれており、211系キットを流用して製作できるようになっているが、各部の差異を再現できるように考えた結果、側面のみをオリジナルのエッチング版で起こしてみることとした。
したがって側面以外(前面・屋根・床下など)はGM製パーツを適宜組み合わせて製作している。
発注してできあがったエッチング版。クオリティとしては市販エッチングキットと同レベルを確保することができる。
初発注ということもあり、試作として他にもいろいろな部品を詰め込んでいる。
211系用屋根板をベースに、実物写真からパーツ配置などを適宜割り出して製作している。
パンタグラフについては3009FがPS16、3011Fが下枠交差となるためKATOの251系用を利用した。
床下機器も実物写真を参考に並べ替えているが、動力ユニットについてはKATOの西武101系用をそのまま採用した。
またトレーラー台車についても同じくKATO製とし、プラパイプを介してネジ止めしている。
3011Fの先頭車には小型スカートが付くので、GREENMAXの京成3700系用を大幅に削って整形したものを取り付けている。
銀色については最近の拙作と同じく調色して完成品に近い質感を出したものとし、青色もキャラクターブルーなどをベースに調色している。
乗務員扉にはメッキシルバーを使用した。
3009F・3011Fと1100系の並び。あとは鋼製3000系と7000系を揃えたいところ。
3011Fにはスカートが装備されている。
3011Fの側面にはLEDによる小型の行先表示器が設置されている。
エッチング版の設計・発注について、KitcheN様のご協力をいただきました。ありがとうございました。