JR東日本がJR九州の蓄電池車BEC819系の設計をベースとし、交流周波数の変更や寒冷地対策などを施して男鹿線用として導入した形式。
JR東日本はすでに烏山線用EV-E301系を自社開発していたが、交流バージョンの開発コスト低減や他社技術との比較検証なども目的としているとのこと。
2017年に量産先行編成を1本導入、営業運転でノウハウを蓄積した上、2021年春改正から量産車5本を追加投入、男鹿線運用はすべて本系列に統一された。
自前設計の3Dプリント車体を使用して製作。車体や側面ガラスの設計など、基本的な手順は先に製作した305系のものに準じているため、詳細はそちらを参照。
すでに完成品も発売されているため作例掲載していないが、BEC819系も製作しており、EV-E801系の設計にあたってはそのデータを再活用している。
画像はクリックで拡大。
先に設計していたBEC819系のデータを元に改良。排障器の形状変更、側面窓の開閉枠の形状変更、床下機器変更、アンテナ・炎管・パンタグラフ周りなど屋根上機器配置変更を施している。設計してみるとBEC819系とは細かな相違点が非常に多い。
ドア戸当り部の黄色警戒塗装は塗装後に黄色デカールを貼り付けて再現するため、溝は掘っていない。
側面窓枠および前面扉枠(画像で青色のもの)のみエッチング板を特注し、別パーツとして塗装後に貼り付けている。
なお、作例は量産先行編成のため前面が貫通幌設置準備工事止まりとなっているが、量産車では貫通幌および取り付け枠の設置が行われた。
青塗装はMr.Colorのスージーブルー、赤塗装は写真などを元に調色したものを使用した。
車体に数多く貼られている白色の表記類はインレタを特注して転写、側面ドア戸当り部の黄色警戒塗装はデカールを貼り付けて再現。屋根の滑り止め表現は黒色カッティングシート、行先表示は自前印刷ステッカーをそれぞれ切り出して貼り付けた。
床板・台車・動力および屋上部品などは既存日本型製品用パーツを適宜利用している。
こちらのBEC819系は自前作例。3Dデータの再利用元となっている。