国鉄時代、急行として活躍した九州の457・475系列も、現在では鹿児島総合車両所と大分鉄道事業部に僅かに残るのみとなっている。大分の457系は原型ライトが多く残っている。
近年のJR九州車両の共通の事例として、ベンチレータが撤去されている。
KATO457系の塗り替え。相当古いものを塗り替えてレストアするための工作と割り切り、実物の現状に即した加工にはあまり拘らず、ベンチレータを撤去するに留めている。
モハは、最近発売のモハ456リニューアル屋根板をベースにニッパーでベンチレータを切除してから瞬間接着剤で埋めて平滑に仕上げている。
クハ・クモハについては、当社初採用となるJ'sくらぶのノーモールド屋根板を利用し、クーラーのみを取り付けている。
中間の先頭車は連結用台車に交換してKATOカプラー密連型に交換している。編成先頭に立つ先頭車のライト関係は、最新のLED式のものに交換している。
モーター車については、K-SDDI規格によるDCCデコーダ取付準備工事を施工している。
白色は小田急アイボリーを利用している。青帯は415系などと同様、青20号・青15号・黒を混ぜてそれらしい色にしたが、実物とは印象が異なっているかもしれない。
青を塗装してから帯をマスキングして白の塗装となるわけだが、マスキング後の染みこみ防止のクリアー塗装と、小田急アイボリーの発色向上のための白3号の下塗りを行えば綺麗に仕上がる。
屋根はダークグレー、モハのクーラーはねずみ色1号をマスキングして塗装したが、先頭車クーラーは仕様統一のためKATOの分売パーツを未塗装で取り付けた。
JRマークはTOMIXのインレタを全車とも中間窓下に転写する。先に白色のものを転写してから赤色を転写するほうがよい。
車番や表記はキシャ会社のものを購入したが今のところまだ転写していない。
クモハ457を前面から。塗色の変更だけでも充分雰囲気は再現できるはず‥‥である。実際にはタイフォン形状等細かい違いは多々存在している。
クモハ457先頭部屋根上。列車無線アンテナはおそらくこの位置で合っていると思うが、オデコの塗り分け位置は現在もっと前方になっている車両が多いようである。また大型箱型通風機の撤去跡には本来は丸い突起があるようだが省略した。
モハ456屋根上。クーラーはマスキングして塗り分けている。