外観の変化した延命工事車を再現。
209・E217系列は、製造後13年程度から主要機器類の更新を行うことで延命を図れる設計となっていたが、重要線区である横須賀・総武快速線で活躍するE217系についてこの更新工事を検討する時期となった。
まずは東海道線で活躍していたF-02・F-52編成を対象に実施することとなり、最新車であるE233系用の機器をベースに設計した主制御装置・補助電源装置・保安装置・戸閉制御装置へと交換を行った。
また識別のため帯色や帯配置、前面ロゴについても変更されており、外観上でも従来車との違いが目立つ車両となっている。
2008年夏現在ではすでに数本の施工車が登場し、従来車と併結も行われている。
KATOのE217系横須賀線色をベース帯色を変更したもの。また簡易的ながら床下機器の更新も再現している。
実物の色調に合わせた新色ステッカーを作成し、元の帯の上から貼り付けている。前頭部は斜めカットとなるため、元の帯を隠す位置ギリギリとした。
前面ガラスのE217ロゴをうすめ液で除去し、新たにJRマークと「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の文字入りロゴ部分をステッカー再現する。
前面の運行番号表示と側面行先表示のLED化を再現するため、こちらもステッカーで「エアポート成田 成田空港」および「鹿島神宮」(付属編成)を再現した。
先頭車・付随車については変更する点はなく、モハE217のものをモハE233用、モハE216のものをモハE232用にそれぞれ交換して新型の機器類を再現している。
なお、モハE233用はほぼそのまま利用できるものの、モハE232用は補助電源装置の形状が異なっているため、正確にはE531系用の補助電源装置を移植するほうが実物に近い形態を再現することができる。
先頭部の帯は斜めカットデザインに変更。ロゴマークも変更となる。
帯色の違いを再現。
帯幅の広いグリーン車では明るい色調が目立つ。
左:機器更新車、右:従来車。帯色の変更具合や帯終端部分のデザインの違いが解る。
先頭部帯は斜めカットにデザイン変更された。
幕板帯は3本帯から2本帯に変更。