ネコパブリッシング刊「RM MODELS」161(2009年1月)号 掲載作品
JR東日本の次世代車両開発の現車試験を行うため、京浜東北線から捻出された209系ウラ2編成を改造し、多目的試験車「MUE-Train」と銘打った編成。
その名の通り各種の新型機器類の現車試験を行っているようで、試運転のたびに床下機器などに変化が見られる。
模型的な視点としては、屋根上への各種アンテナ・測定機器などの追加、床下機器の追加、外装の変更(白色ベースのラッピング)が主な変更点となっている。
TOMIXの209系をベースとした。実物同様の209系1次車・川重製がプロトタイプのため、209系としての仕様相違点は存在しない。
模型では最大の特徴となる特徴的なラッピングの再現については、Illustratorによる自前デザインの上、MDプリンタを用いた自前デカール化を行い、あらかじめ青帯を消した車体への貼り付けを行った。(このデカールについては、仕様改良の上模型工房たぶれっとより発売中)
旧製品をベースとしたため側面窓の開閉化改造が再現されていなかったので、KitcheN製の209系開閉窓枠パーツを黒く塗装の上、取り付けている。
床下機器は試運転のたびに変化が見られるため、正確に再現しようとしてもどの時期のものとするのかなど難点が多く、現在のところ一切無加工のままとした。今後大幅な変化が見られるようであればあらためて加工を検討する予定である。
屋根上には各種のアンテナや機器が設置されているものの、最も目立つ先頭車前頭部の白色アンテナ(AM/FM輻射アンテナと同一形態)、クヤ209-2屋根上への大型アンテナの設置、モヤ209-3パンタグラフ前の大型機器の設置、の3点のみを簡易再現とした。
前頭部アンテナにはAM/FM輻射アンテナと同一部品を取り付け、クヤ209-2の大型アンテナについてはKATOのJR無線アンテナを流用した。
モヤ209-3の屋根上機器はプラ板・プラ棒などを加工して製作している。
▲派手なラッピングにより模型映えする編成。
▲アンテナの追加などを行ったクヤ209-2。
▲側面窓は別パーツによって開閉化改造を再現。
▲アンテナや機器の追加された先頭車屋根上。(2008年12月13日、豊田駅)