平成3年にJR東日本が相模線電化開業向けに投入した205系の変形バージョン。
それまでの205系とは主に次のような違いがある。
現在は全車国府津電車区に所属し、相模線の茅ヶ崎~橋本・八王子間の運用に就いている。
GREENMAXより塗装済みキットが発売されている。通常はこれを組み立てるところだが、当方では205系をKATO製に統一しており、今回もKATO製205系をベースに改造することにした。
種車としては京葉線バージョンが好ましい。これはライト位置の関係で、そのまま小加工でライト点灯可能にすることができる。
GREENMAXから発売されている205系500番台塗装済みキットの前面パーツを利用した。キットの側板などまるまる余ってしまうので、塗り直して205系の別形態を製作するなど活用しておきたい。
未塗装の前面パーツが分売されていることもあるので、それを利用する場合は銀色やブラックフェイス部分の塗装などをあらかじめ行っておく。
前面が調達できたら、まずベースとなるクハの前面を削り落とす。特に側面との接合部を丁寧に仕上げることが重要。前面パーツの関係上、側面はさらに1.5mm程度の短縮が必要である。
仕上げたら前面を接着する。車体はABS樹脂であり、プラモデル用接着剤は接着力が弱く使用できないことがあるので注意すること。ここではエポキシ系接着剤を利用し、念のため瞬間接着剤も併用して補強を行っている。
前面以外は特に加工箇所は無いが、クハの屋根は前面パーツに合わせて多少短縮が必要である。
屋根ベンチレータは本来銀色になっているが今回は加工を見送っている。マスキングして銀色を吹いておくと実感的。
下回りはほぼ無加工だが、キット付属のスカートを取り付ける。
500番台は窓上帯が無い。このため帯を消す作業が必要。
ボディ全体を再塗装しても気にならない人は全体を塗装してしまって問題ない。今回はドア周りや乗務員扉の光沢部分を生かすためボディについては再塗装は行わないことにしたため、207系900番台の製作と同様の手法で、綿棒とMr.Colorうすめ液を使用して丁寧に帯を消していった。なお、この部分だけマスキングして銀色を吹き付ける手法も使えると思われるので、興味のある人は試してみてはいかがだろうか。
帯は塗装済み前面パーツの帯色に合わせて製作したステッカーを利用したが、未塗装キットをベースにする場合はキットに付属のデカールを使用することもできる。
デカールを使ったり銀色塗装をした場合は半光沢クリアーを吹き付けて表面保護を行い、あとは普通に組み立てるだけである。
JRマークは製品の黒色と異なり緑色となるので、TOMIXの緑色JRマークを利用する。入手できない場合はキット付属デカールにも緑色JRマークが含まれているのでそちらを利用する。
後から落成した2本目。こちらは塗装済み完成品の前面を利用、前面方向幕類や帯も色を合わせたステッカーを別途製作するなど近年のKH Train Factory仕様になった。
1本目と帯色が違ってしまったのが悩みどころ。実物と比べるとこちらのほうが合っているようだが‥‥
以前製作の1本目。未塗装キットベースのかなり古い作品で、帯デカール・方向幕・表記類はすべてキット付属のものを使用している。