一連の205系先頭化改造・転属で最後の投入線区となった鶴見線バージョン。
2004年から鶴見線に登場したタイプ。
クハは元埼京線(大窓車)・クモハ&モハは元山手線(小窓車)で統一された編成となっている。
クハ205-1101のみは一連の先頭化改造のプロトタイプとして一番最初にサハ205-161から改造され、数年間稼働しないで眠っていた。このため細部が他のクハ(改造最末期の仕様)と異なっている。
KATOの八高線3000番台タイプのクハを利用し、中間モハは山手線タイプ。
クハ204-3000のボディをそのまま利用した。このためルーバーが無いなど細部が異なっている。
床下は種車のものを前頭部のみ用い、動力ユニットの前方を切除したものと組み合わせた「0.5M動力」としている。これによりライトユニット部分がそのまま生かされ、ライト点灯が可能となっている。
山手仕様のまま変更無し。実車でも車番は変わらず、ほぼ種車のままとなっている。
この車輌の製作が最大のポイントとなる。
埼京線用などの大窓サハのボディとクハ205-3000のボディを、先頭側ドアや方向幕埋め跡との境界・幕板と側板との継ぎ目などをうまく利用して目立たないように切り継いでいる。
鶴見線タイプのクモハ・クハ(クハ205-1101・クハ205-1103除く)の屋根は、ベンチレータ撤去部分の形状が八高線製品と異なり当て板の無いタイプとなっている。
これを再現するため、形状の似ている仙石線クハ205の屋根のトイレ部分を利用し、方向を逆転させて元の屋根と切り継ぎ、アンテナと炎管を新たに設置した。
銀色塗装は種車のものを生かしており帯色の変更のみ。
帯はIllustrator+顔料プリンタによるステッカーで、当方標準工法である。
土崎・郡山改造仕様(東北ぶつ切り仕様)の再現のため、幕板帯については側灯部をシンナーで消している(当然、ステッカーを貼る際にもそこだけ空けておく)。
前面行先表示も同様にステッカーとして製作したものである。
無線アンテナと信号炎管は製品付属のものではなく、KATOのE231系用を利用した。これは当方の205系先頭化改造車全般に採用している。
先頭部屋根ベンチレータ撤去跡の後期改造タイプを再現。