一連の205系先頭化改造・転属で最初の投入線区となった南武支線バージョン。
E231系投入関連の一番最初の動きとして、総武緩行線から捻出された205系の中間ユニットを先頭化改造し、南武支線の101系の置き換えとして2本が登場した。
その後さらに山手線から捻出された中間ユニットに同様の改造を施して投入し、これにより101系は引退となった。
KATOの八高線3000番台のクハに大窓モハ(埼京・京葉・横浜など)のボディを移植する。
クハ205-3000の前頭部とモハ205の車体を切り継ぎして合成する。
切り継ぎ位置については、先頭側ドアや方向幕埋め跡との境界・幕板と側板との継ぎ目などをうまく利用し、切り継ぎ跡が仕上げをしなくても目立たないようにしている。
屋根板はモハ205用のものをクハ205-3000のものと切り継ぐが、切り継ぎ位置は車体中央のクーラー部分とした。
床下はモハ205のものとクハ205-3000のものを切り継いでいる。
工法はクモハ205とほぼ同様だが、こちらは屋根の加工は不要。ただし、側面の向きを正しくする場合には屋根の取り付け方向が逆になるため、屋根の取り付けツメの固定方法を多少工夫する必要がある。
床下は種車のものを前頭部のみ用い、動力ユニットの前方を切除したものと組み合わせた「0.5M動力」としている。これによりライトユニット部分がそのまま生かされ、ライト点灯が可能となっている。
銀色塗装は種車のものを生かしており帯色の変更のみ。先頭部助士席側の幕板帯は八高線色製品では方向幕埋め板の上まで延長されているが、南武支線タイプでは貼られていない。このためこの部分のみシンナーで除去している。
帯はIllustrator+顔料プリンタによるステッカーで、当方標準工法である。
前面行先表示も同様にステッカーとして製作したものである。
無線アンテナと信号炎管は製品付属のものではなく、KATOのE231系用を利用した。これは当方の205系先頭化改造車全般に採用している。
クモハ204に搭載している0.5M動力。配線やプラグはDCC対応(SDDI規格)のためのものである。