塗装が簡素化された現行塗色を再現。製作(塗装)も楽になった。
筑肥線電化開業および福岡市営地下鉄線との相互乗り入れ用として登場。本来は201系ベースの新車となる予定だったのだが、当時の運行本数では回生ブレーキの効果が薄いとして性能は103系ベースとされた。
車体は201系をベースとして戸袋窓を省略、前面は119系や105系などと同一デザインの当時の標準的な貫通型前面を採用している。ただし貫通幌の装着を想定したものではないため、貫通扉の形状は特有のものとなった。また方向幕も大型となっている。
JR化後、末端区間のローカル運用に使用するために中間車を先頭化改造したものが登場したが、そちらは貫通幌を装着するため、より105系に近い形状となった。
まず201系の車体の塗装をIPAなどを用いて落とし、戸袋窓をプラ板や瞬間接着剤などを用いて埋めていく。
埋める素材としては元の窓ガラスパーツを利用した。当然ながらサイズがピッタリなので都合が良い。
透明パーツなので光が透けないよう、加工後に裏から銀色を塗って遮光しておく。
瞬間接着剤を盛ってから固着後に削っていくわけだが、加工数が多いので気合いで何とか。
前面を除去し、GREENMAXの103系1500番台前面(国電前面パーツ集より)に交換。貫通ドアはTAVASAの105系キットに付属していた貫通扉埋めパーツを裏返して利用してみた。
ライトは銀河パーツに交換。
国鉄時代を再現するのであればベンチレータの加工は不要だが、現行仕様の場合はベンチレータをすべて撤去し、穴を埋めて平滑に仕上げておく。
先頭車アンテナ部分とパンタ周辺。配管類は弄っていないが、きちんと再現する場合は103系1000番台のものなどを参考に。
アンテナはGMの京王6000系用ループアンテナと銀河の常磐無線アンテナを使用している。
台車はKATOの103系用(DT33・TR201)を利用し、床板はモハ103とクハ103で加工している(モハ102にはモハ200床板をそのまま利用)。
201系の床板はこのように切り取るとGREENMAXのものをそのままはめ込むことが可能。ツメが無くなってしまうので、両面テープで上下を固定している。
先頭車床板にはATC機器を接着。
塗装は赤とパールグレーだが、赤にはMr.Colorのモンザレッドを利用。パールグレーはGMカラーのアルミシルバーと灰色9号を調色してそれらしい色を再現してみた。
マスキング行程。
スカートと信号炎管、アンテナも赤に塗装。
インレタを貼る前。あとちょっと。
側面の表記類は都合のよいものがないので省略したが、前面の「103」はHelveticaフォントのインレタを画材店で購入して利用した。