213系5000番台

中京圏の名脇役をMicroACE製品への小加工で配備。

実物情報

213系0番台は国鉄時代に瀬戸大橋線開業用として登場したが、JR東海では関西本線における近鉄への対抗のため、独自仕様を加えた5000番台を1989年に製造した。

おおまかな構成は0番台に近いが、211系0番台から211系5000番台への設計変更に準じた変更が加えられている。

外観上の大きな違いとしては

などが挙げられる。

トイレの無いことなどから関西本線の主力を313系3000番台に譲り、現在は主にラッシュ時用として中央西線で211系5000番台や313系(1500番台8500番台など)と併結して活躍している。

製作記事

概要

MicroACE製品をベースに、KATO車両との併結に備えてカプラーの交換を施した。

製品付属のダミーカプラーの台座とボディマウントKATOカプラーの中間車用を使用する。

どちらも突起部分を除去し、ヤスリで接着面を荒らしておく。またカプラー側の台座はスカートと干渉するため、写真のように端を少し切り落とす。

台車のカプラー柄は干渉するため切除するか、213系用のDT50は左右対称なので台車を逆に取り付けてもOK。

素材は軟質プラなのでゴム系接着剤で接着する。完全に溶着するわけではないので、心配な場合は境界面に接着剤を盛るなどして補強するのも良い。

なお、カプラー位置は現物合わせで調整を行っている。

作品写真

クモハには幌(KATOの211系3000番台用)を取り付けてグレードアップ。

KATO313系と併結。

KATO211系との併結。帯色や銀色塗装の質感に少し差があるが、車高の差は見られない。

実物写真

2005年10月3日、名古屋駅で撮影。画像はクリックで拡大。

211系との併結編成

中央西線では増結用として使われる。

クハ212-5000

主要機器はクモハ搭載で、トイレも無いためクハの床下はスカスカ。

クモハ213-5000 山側

クモハ213-5000 海側

JR西日本車に近いが、SIVからSCVに変更されているなどいくつかの相違点がある。

先頭部側面

実物は211系や311系なども含め乗務員扉の取っ手が二段化されている。

パンタグラフ周辺

少々見にくいが、ベンチレータの奥にヒューズ箱が設置されている。

クモハ213-5000 海側床下機器

海側床下機器拡大。山側はほぼ共通のクモハ211-6000のものを211系5000番台のページに掲載した。

おまけ

旧作となるレイルロード製キット組み立て作品の紹介。

概要

レイルロードの213系5000番台キットをほぼストレートに組み立てたもの。

車体の加工

裾絞り車両の場合、外板と内張りの接合部分にスキマが出やすく、瞬間接着剤では強度に不安が残るので、半田付けを用いて組み立てている。

クモハ213-5000には前面貫通幌も取り付けているが、こちらはTOMIXの115系の付録パーツを利用した。

屋根の加工

キットの指示通りGREENMAXの211系5000番台キットの屋根を利用し、分散クーラーの取り付け部分のビード除去を行っている。

パンタグラフはTOMIXのPS23、アンテナと炎管はKATOの205系用。

下回りの加工

キットの指定ではGREENMAXの211系5000番台キットの流用であるが、クモハ213-5000の下回りにはKATOのクモハ313用動力ユニットを転用した。床下機器は253系N'EX用、台車はクモハ221用(WDT50、ヨーダンパ無しロット)をそれぞれ流用している。

クハ213-5000の下回りも同様にKATOのクハ211用で、台車はクハ221用(WTR235、ヨーダンパ無しロット)の流用である。

作品写真

奥付

更新履歴

製作・著作

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